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| フェモラリスを飼うに至った経緯 正月に行ったときに寄った奈良オオで、A'品のフェモラリス70mm前半prが800円で売っていた。 本来買う予定はなかったし、ツヤ系のクワガタにもほとんど興味はなかったのだが・・・ 安価で状態もよかったため標本にしようと思って購入したのがことの始まり。 その後、家に帰ってから買ったprを見てみると・・・ 短歯ながら立体的なアゴや体つき、体のツヤ、黄色い羽、オレンジの足など実に興味深いところが多い。 標本にするつもりが、こやつの摩訶不思議な体に完全にひかれてしまった。 ということで、やっぱり標本はやめて飼育に挑戦してみよう!!ということになったのである。 |
| 下調べ 購入した個体はマレー産(産地の詳細は不明)で、♂も♀も羽が黄色い。 とりあえずしばらくはタンパクゼリーを食べて、体力をつけてもらうことにした。 んで、早速インターネットで情報収集をする。が、ぜんぜん記録がない。 しばらく探してなんとか見つけたサイトによると・・・ 産卵は容易ということが書いてある。 なんだ簡単なのか・・・ということで、適当にセットすることに。 しかし、すぐに予期せぬ事が起きる。 次の日に梅田の紀伊国屋書店のに昆虫コーナーに行って、さらにフェモラリスについて調べてみることにした。 しばらく探してようやくクワガタなんとか図鑑なる本を見つけ、読んでみるとツヤクワのところにフェモラリスの解説が載っていた。 解説には、 「フェモラリスは愛好家が累代飼育を夢見るムシで、飼育に関しての情報は少なく....」 なんてことが書いてある。ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!! 簡単じゃないのか!! さらに知っている方のBBSで質問をしてみると、やはりツヤ系は難しいとのこと。(-_-;ウーン ネットサーフィンなどで調べた、採卵についての少ない情報を整理してみると・・・ ・材にはあまり産まず、マットにバラ産みをする。 ・マットは黒くなるまでよく発酵したものがいい。 ・水分は若干多め。 ・♂♀共によくひっくりかえるので、足場は多くいれておくこと。 ・♂は気性が荒いので同居は避ける。 ということだった。 これを元にして、産卵セットを作ることにした。 やはり累代はそう簡単ではないようなので、自分が作ったセットの環境を詳細に書いていくことにしよう。 |
| 産卵セット まず、マットはきのこの山製のカブトマットを使用。 数日外でガス抜きをして乾燥させ、後に再び加水をした。水分はそれほど多くない。普通か少し多いかな?くらいだろう。 それを、内寸法375×245×240のコンテナに入れ、底数センチは手で押し固めた(それほどギュウギュウではない)。 コンテナは透明ではないので内が見えないのだが、フェモは昼行性で光を見るとよく動くので、それを避けるために不透明なものにした。 材は要らないと思ったが、産卵するときの足場にでもなればいいと思い1本だけいれることに。 産卵用ではなく足場用なので、材は堅めのもの。ほとんど陰干しなどせずに手で固めたマットの上にのせる。 その上からカブトマットを材がほぼ埋まるくらいまで入れる。 そして転倒防止策として、朽木・樹皮をいくつか入れてさらにその上から人工葉を入れた。 エサは奈良オオの高たんぱく樹液ゼリーを使用。 ここに♂と♀をprで放り込む。1月20日くらいのこと。 ♂の気性が荒いということだったが、なんだか同棲させたほうがいいような気がしたので一緒のケースへ。 これでフタをして、数日間放置。気温は正確に測っていないが、17〜22度くらいであろう。 ♂は一緒に入れたあと、一週間程度で別のケースへ移した。♀への被害はナシ。 そのあとは1ヶ月半くらいそのままにしておいて、時折ケースの中を覗く程度にした。 覗いたとき、半分くらいはエサを食べていたり動き回ったりしていたが、半分くらいは姿が見えなかったので、もぐっていたようだ。 ケースは特に蒸れているということもなかったが、蓋には少し水滴がついていた。 |
| そして3月になり、受験も終わり、クワのほうもだいぶ落ち着いてきた。 で、久々にフェモのケースを除いてみる。すると、なんたることや・・・ 細いキノコがいっぱい生えている。 明らかにきもい。手でブチブチとやっていくが、数が多すぎたので途中であきらめる。 しかし、そろそろ産んでいるのか産んでいないのか気になる時期になってきた。 んで、いっそのこと採卵してみよーと自分の中で決定し、早速割り出しならぬ掘り出しをいきなり開始。 |
| 採卵 まず、転倒防止にとおいといた人工葉や朽木をどけていく。 すると、♀が転倒防止用の木の下から現れた。産んでいるのだろうか・・・ さらに例の細いキノコもブチブチとちぎっていき、上部を掘りやすいように片付けていく。 すると、転倒防止樹皮の上になにやら白くてまるっこいものが・・・ (「・・)ン?と思いよく見てみると・・・ なんと卵ではないか!! なぜか掘り出す前からいきなり産卵を確認してしまった。いきなりの出来事だったのでちょっとビックリ。 さらに2つ、連続で表面から発見してしまい、いきなり3卵の採卵に成功してしまった。 難しいと聞いていたが、なんで表面に・・・ おかしな種類だ(~∇、~;) ハァハァ 表面に産卵したのは、マットに産みすぎて産卵する場所がなくなったからなのか。。 はたまたマットの状態が悪すぎ、産むところがなくて表面に産んだのか・・・ 前者であってほしい( ̄∇ ̄;)ハッハッハ 表面が片付いたところで、早速スコップでマットを掘っていく。 まず足場用朽木をどける。当然のことながら朽木に産卵のあとは見られない。 気にせずさらに掘っていくと・・・ おお、いきなり卵発見。よかった・・・ さらに掘り進んでいくと、どんどん出てくる。(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッよく産んでるでわないかっ!! 場所によっては隣り合わせに卵が出てきたりと、案外密度も濃い。 幼虫も何頭か出てきたが、どれも頭がまだ白かったり薄オレンジだったりと孵化して数日しか経っていないものばかり。 掘り出しの様子 コンテナの下に衣装ケースを置き、コンテナを斜めにして掘っていく。 上部は暗くて見えないので、ヘッドランプをつけての作業・・・ でてくるものはほとんどが卵であるが、ひっきりなしに出てくるのでなかなかおもしろい。 で、1時間〜2時間くらいでようやく全てを見終わった。腰いた〜・・・ 衣装ケースに出したマットを再びコンテナに戻していく。すると、見落としの卵5つと幼虫1頭が相次いで発見された(~∇、~;) ハァハァ |
| 採卵結果 掘り出した結果、卵およそ30〜40個、幼虫5〜7頭を得ることができた。 朽木には産んでおらず、すべてマット産み。3つの卵がなぜかマットの表面に産卵されていた。 卵・幼虫は、共に底数センチの硬く詰めた層と、その上のフワっと詰めた層のどちらからも確認することができた。 また、場所によって卵の大きさに違いが見られ、今回はコンテナの向かって左下の部分には大きな卵や初令幼虫が多く見られ、 右下の部分には最近産まれたものと思われる小さな卵が多く見られた。♀は数回にかけて場所を変え、産卵したらしい。 ♀は小食であまりエサを食べず、セットしている間2つのゼリーを一度交換しただけであった。 ♂のほうは一日中エサにくっついてはなれないものの、食べるペースはやはりそれほど早くない。 |
大き目の卵と幼虫 1つの仕切りに2〜3個 |
| 産卵についての感想・考察 今回は、難しいといわれているフェモラリスの採卵を成功させることができて本当にうれしい。 この種類は卵から成虫になるまで、とことん弱い種類らしく卵の時点で1・2割は死んでしまうようだ。 採卵に成功したからといって、気をぬかずになんとか成虫まで持っていきたいと思っている。 また、初令幼虫が少なかったのは、それほど暖かくなかったことと早めに採卵したためであろう。 ツヤは一般的に幼虫で取り出したほうがいいようであるが・・・ 乾燥などに気をつければ、無事に多くが孵化してくれると思う。 また、今回何といっても気になったのがマットの表面に産まれた卵。 見た感じはまったく他の卵と変わらない。♀が気まぐれなだけなのだろうか・・・ にしてもなぜ地表に。 |
まだ元気な♀。足も全部そろってるしまだ産卵イケるかな?? |