外国産ヒラタ飼育法
今回は外国産ヒラタの飼育法についてのオハナシ。
今、外国産ヒラタってのは最も手に入りやすい外国産クワであり、人気も比較的高い種類になってる。
価格が安く、なおかつカッコイイというのが人気の理由かと思う。
今となっては1000円もあれば1pr買えるけど、昔はもっと値段が高かったらしい。だいたい値段は今の3〜5倍くらいかと思う。
いやはや、何もかも安くなっていい時代になりましたな皆さん。
とかいってる場合じゃなく、今回自分が書くのはこの外国産ヒラタの飼育法なのだ。
インターネットでは、あんまりヒラタの飼育法ってのはあんまり載ってない。
言っても、自分のHPのリンクにもあるきたむっちさんのHPで詳しく説明されてるので、
自分がここに書くまでも無いんじゃないかって思ったんだけど、別に書くのも悪くないかな〜って思ったりする。
資料はあったほうがいいでしょ。
成虫を手に入れる
まずは成虫を手に入れる。
手に入れるのにもいろんな方法があるけど、やっぱり買うのが一番いいかなって感じ。
先に書いたように、このヒラタはけっこう安く売られていて、
クワガタショップに行けば安く売ってあるはず。(最近は取り扱ってる店がちょっと減った感じもするが・・・)
○成虫を買うときのコツ○
一、元気がいい
ニ、体重が重い
三、産地、累代がハッキリしている
この三つに当てはまったものを選んがほうがいいであろう。
他に、足のさきや触覚が取れているものはB品として普通のものより安く売られている。
卵を取るのが目的なら、この安いものを買うほうがよい。
B品の選び方
♀の場合、中足・後ろ足がの先が1本くらい取れている程度なら産卵に影響がないと思われる。
♂♀友に前足の先が取れているのはよくないであろう。
♂は交尾がしにくいだろうし、♀は少なからず産卵に影響が出るだろう。
触覚が取れているくらいなら大丈夫だ。
無論、買うときのコツとして書いた物も考慮に入れて選ぶ。
左:1000円で購入したアルキデスヒラタprの♂
右:1000円で購入したB品3♂10♀のダイオウヒラタ♂2匹
成虫の管理
成虫の管理方法
成虫の管理はいたって簡単。
まず♂の場合、小プラケ(230×155×170)以上のケースにマットを数センチいれてやる。
で、その上に転倒して死ぬのを防ぐために樹皮や木を入れてやり、最後にゼリーを入れればOK。
小プラケで管理しているミンダナオヒラタ♂(prで1500円)
ボケてるけどこんな感じでOK。マットは発酵マットでも未発酵マットでもいいが、
発酵しているほうがマットの湿度がよく保たれるので、発酵マットにしたほうが霧吹きをする回数が減るのでいいかと思う。
続いて♀の場合。♂と違って♀は小さいので、ミニプラケ(180×110×130)以上のケースに
同じくマットを数センチ入れ、転倒防止の樹皮・木、そしてゼリーを入れれば完成。
ミニプラケで管理しているミンダナオヒラタ♀
これまたメッチャボケてる(・Θ・;)アセアセ…
これで管理はOKね、はい次に行きましょ。
産卵セット
でたっ 本命の産卵セット。
それでは産卵セットする前の仕込み等から話させていただく。
交尾について
ヒラタの♂ってのはかなり凶暴で、自分たちにも喧嘩を売ってくる。
そのため、♂と♀を一緒して産卵セットしてしまうと、♀が♂に噛み殺されるっていう事故がおこってしまうかもしれない。
そのため、特に外国産ヒラタの場合、交尾はハンドペアリングという方法を使う。
自分は使ってないけどね。
その方法はいろいろあるけど、代表的なのを言うと、まず、小プラケくらいのケースに少しマットをいれ、♂を放す。
最初はなれない環境に♂も興奮して凶暴になるが、5〜10分もすれば落ち着く。
そこに♀を放す。そして、自分(飼育者)の監視下でしばらく置いておくと自然に交尾は始まる。
しかし、♂が♀をはさもうとしたりするようなら、今回はダメとあきらめて、再び個別飼育に戻す。
そのままほっておくと、♂が♀を殺してしまう。また別の時にする。
他にもいろいろあるんだけど、自分(管理人)は♂♀一緒に入れても大丈夫だと思う。
特に喧嘩するわけでもなく仲良くしていた。(ダイオウヒラタ・ミンダナオヒラタ)
でも、一緒にして噛み殺されたとか言っても知りませんから(゜▽゜;
WD(天然もの)の♀の場合、野外で既に交尾を済ませている確立が高いので、
特に交尾させる必要ってのはなく、そのまま産卵セットしてよい。
心配なら交尾させてもいいけどネ^^
で、こいつらを産卵セットする場合、♀に体力をつけさせなければいけない。
そのため。この個別管理中に、タンパク質ゼリーをたくさんあたえる。
これをあたえと、♀の産卵に必要な体力を補い、♀じたいも元気になり、体重も増える。
あたえるっていうのは、さっきの個別飼育のところにタンパク質ゼリーを入れてあげればいいってこと。
入れたらすぐに食いだす。タンパク質ゼリーはショップに行けば売っているが、ショップによって値段がかなり異なる。
自分的には奈良オオ・フジコンのタンパク質ゼリーとか、きのこの山のタンパク質ゼリーがオススメ。
そして、交尾・♀の体力補給が終わったら産卵セットをする。
○産卵セットの方法○
・使用するもの
できるだけ大きいケース
柔らかめの朽木
発酵マット
転倒防止用樹皮・木
通常のゼリーとタンパク質ゼリー
まず、できるだけ大きいケースを用意する。
なんで大きいのがいいかっていうと、朽木がたくさん入るからだ。ケースは広さも大事だが、ある程度の深さもあったほうがよい。
そして、そこに発酵マットを入れる。これは必ず発酵したマットでないといけない。
なぜかって言うと、ダイオウヒラタなどはマットにも卵を産むからである。
最初に数センチマットを敷き、軽く押し固める。あんまりギュウギュウにするのは良くないと思う。
そして、その上によく湿らせた柔らかめの朽木を入れる。置き方は縦でも横でもどちらでもOK。
朽木は数本入れておいたほうがよい。ヒラタは多産なので、1本より2本、2本より3本のほうが産卵数が多いのだ。
上手く行けば40匹以上の幼虫がとれる。そしてその朽木をマットで埋める。押し固める必要はなし。
朽木は少し出しても全部埋めてもどちらでもよい。
そして、その上に転倒防止用樹皮・木を入れて、ゼリーを入れる。このとき、タンパク質ゼリーも入れること。
♀は産卵すると、著しく体力が低下する。(これは他のクワガタでも同じ)
それを補い、♀にたくさん産卵させるためにはタンパク質ゼリーが必要となる。
ただ、アルキデスヒラタの場合は、あまり朽木が柔らかすぎるとあまり産まない。
普通のヒラタに使う材より少し固めの材でセットするほうががいいだろう。
画像が暗い
こんな感じにして、この上に朽木を置き、それをマットで埋める。
これでセットは完了。このまま1ヶ月〜2ヶ月後に割り出すと、卵や幼虫が朽木から取れる。
ダイオウヒラタの場合はマットからもとれる。
これで産卵セットについては分かったかな?
OK?OKね、次にいきましょ(゚▽゚*)ニパッ♪
ダイオウヒラタに削られまくった産卵木(朽木)
朽木に産卵されたミンダナオヒラタの卵
○応用編○
ヒラタの場合、産卵数を増やすにはどうしたらいいのか。それをここに説明していく。
まず、ヒラタは産卵に大事なのは、朽木の太さではなく、朽木の表面積である。
と、いうことは、朽木の表面積を増やせば♀の産卵数もおのずと増えてくるのだ。
どうするかっていうと、水に浸けた朽木をバラバラにする。太さは3cmくらいでOK。5cmもあれば十分。
で、ケースは前と同じように大き目のケースに数センチマットを敷く。
その上に、バラバラに割った朽木を並べる。隙間無くキッチリ並べるよりは、少し余裕をもたせてやるほうがいいと思う。
これを上からマットで覆う。全部隠れたほうがよい。
とにかくたくさん産んでほしい!って人は、これを繰り返せばいい。
並べた朽木をマットで覆ったら、その上から朽木を並べ、さらにその上から・・・
という感じにすればいい。ただ、2回目からは♀が下にいけるよう、ある程度の隙間をあけることをオススメする。
これで産卵数は上がるだろう。
幼虫飼育
幼虫を手に入れる
さて、今度は幼虫飼育の説明。
これもまた手に入れる方法から。
ヒラタの幼虫ってのは、残念ながら取り扱ってるショップが少ない。
たいていの人は成虫を飼育して、幼虫を取るって方法で幼虫を手に入れている。
幼虫がショップで売ってない場合は、インターネットなどでクワ友をつくり、その人におねだりしてみるべし。
きっとくれるよ。( ̄m ̄* )ムフッ♪
エサについて
さ、幼虫が手に入ったら早速飼育準備にとりかかる。
でもその前に、自分(管理人)のヒラタのえさについての話を聞いてもらいたい。
サイズが気にならない人はこの章は飛ばしてもらってけっこう。
ヒラタにも色々種類があって、菌糸瓶で飼育できる種類もあれば、マットのほうが大きくなるって種類もある。
全体的にみれば、マット飼育のほうが大きくなるみたいだけど、セレベスヒラタは菌糸瓶のほうが大きくなるとか、
ダイオウは菌糸がいい、マットがいいとか・・・いろいろあってわかりにくいですな。
今までの自分の見た、聞いた等の情報をまとめてみた。
まず、パラワンオオヒラタは添加発酵マット飼育で♂109mmが誕生している。
菌糸瓶飼育では104mm程度。
菌糸瓶飼育でも100mmは越えるのだが、それ以上の大型個体は殆ど出てこない。
菌糸の場合は3令中期以降の成長が望めないとのこと。
すなわち、105mmを越えるような個体を得ようと思うなら、やはり添加発酵マットで飼育したほうがよいだろう。
次に、スマトラヒラタ。こいつは確かな情報があまりないんだけど、
聞いたところによると、菌糸でもマットでも同様の個体が得られるらしい。
ダイオウヒラタ。こいつはどちらも大型の個体が得られる。
菌糸瓶でも十分大型ができ、菌糸瓶飼育で91mmが出ている。
アルキデスヒラタ。情報なし
ミンダナオヒラタ。♀は、発酵マットで56mmという超特大が出てきている。
♂については情報がなく不明だが、やはり発酵マット飼育のほうがよいだろう。
セレベスヒラタ。こいつは菌糸瓶でもマットでも良く育つ。
添加発酵マットで80mmは優に越せるとのことだ。90mmの情報はまだ無い。
比較的有名な種類のエサを書いてみた。
やはりどちらともいえない。これは、飼育者がそれぞれを試す価値がありそうだ。
ちなみにヒラタは、適度によれた(劣化した)マットが好きである。
完熟マットなどあれば言う事なし。
で、各自餌の調達ができれば、幼虫を入れる。
ここでは、菌糸瓶とマットを別々に解説していく。
菌糸瓶飼育
菌糸瓶で飼育する場合、菌糸瓶に入れるのは、2令幼虫になってからのほうがよい。
初令から入れてもいいのだが、初令からいれると落ちる(シヌ)確立が高くなるのだ。
少しでも幼虫を大きくしたいなら初令から、生存率を気にするなら2令から入れたほうがいい。
そして、菌糸瓶は2ヶ月〜3ヶ月を目安に交換する。
というより、食痕(幼虫が食べたあと)が7割くらいになれば、1ヶ月だろうと交換する。
♀の場合、9割は2本目で蛹化〜羽化し、♂の場合はは3本目で蛹化〜羽化する可能性が高い。
♀は菌糸瓶にいれてから半年もすれば羽化し、♂は約1年で羽化する。
交尾〜産卵するためには、どちらも3ヶ月〜6ヵ月、長いものでは1年を要する。
ダイオウヒラタの場合は、エサを食べ始めたら交尾可能と考えてもよい。
ちなみに、羽化してから1ヶ月〜2ヶ月はまだ歩き方がぎこちない。
3ヵ月もすればまともに歩けるだろう。
菌糸瓶飼育のダイオウヒラタ♂
左:2本目のボトルで蛹化し、人工蛹室で羽化したダイオウヒラタ♀(サイズ未測定)
右:羽化してからまだ1ヶ月弱のダイオウヒラタ♀(40mm)
マット飼育
マット飼育の場合は、菌糸瓶のように2令まで待つ必要はない。
初令から入れても落ちる可能性は少ないからだ。
まず、マットで飼育する場合は瓶にマットを詰めることから説明しなければならない。
つめるときは、瓶の5/4くらいまでは固めに詰め、残りはかるくトントンとするくらいでよい。
上まで固く詰めると、幼虫が潜りにくくなるからだ。
マットの場合、市販のマットでも、自作のマットでも詰めてから2〜3日、ガス抜きを行う。
そうしないと幼虫がもぐっていかない。
また、新しいマットに少し古いマットを混ぜると、幼虫が暴れないようである。
自分(管理人)はまだ、マットでの飼育を試したことが無いので、
失礼だが羽化までどれくらいかかるかなどは分からない。
これは、このページを見た方々によって試してもらえればと思う。
さぁ、どうだっただろう。かなりマジメに書いてみた^^;
ここに書いてある内容は間違っているかもしれないが、あくまでもこれは管理人のりょうたが調べた結果なので、
気に入らない部分があっても気にしないでね。苦情がある場合はメールでお願いします。
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